公益活動

当協会は、東京都から認定を受けた公益財団法⼈であり、早期胃がんを主としながら、⼤腸や⾷道の早期がんをも含めた消化器系のがんに対し、診療を通じて学術的･診断技術的な研究を⾏っており、常に最先端のテーマに取り組み、わが国のがん対策に寄与してまいりました。
早期胃がんの診断及び診断⽅法の普及を⽬的に昭和42年（1967年）に当協会が設⽴され、現在は早期胃がんのみならず早期⾷道がん、早期⼤腸がんの診断についての⽅法やその普及に⼤きな役割を果たしています。
公益活動である「研究活動・研修活動・啓発活動」により、常時広く病院などの勤務医を受け⼊れ、専⾨的な知識・技術の教育、専⾨医の育成、セミナーなどによる普及啓発活動を⾏っています。

研究活動

当協会は、健診・診療を通じ、早期胃がんを主として⼤腸や⾷道の早期がんを含めた
消化器系疾患の学術的かつ診断技術的な研究活動を⾏っています。
研究活動では、研究本部の研究室メンバーが共同して⾏う共同研究事業、
協会職員が個別に研究テーマを設定して研究を⾏う個別研究事業及び学術研究会（早期胃癌研究会）を開催し⽀援する事業があります。
また、共同研究及び個別研究の研究テーマは外部の有識者も含めた研究事業評価委員会において、テーマの設定、成果の評価を毎期⾏っています。

令和5年度の研究テーマ

共同研究

・強力な酸分泌抑制薬を用いたH.pylori除菌治療の有用性の検討
・レーザー内視鏡を用いたヘリコバクター・ピロリ陽性慢性胃炎に対する内視鏡自動診断プログラムの開発
・CTコロノグラフィー検査条件の最適化
・H.pylori除菌後発見胃癌の内視鏡診断に関する臨床的研究
・上部消化管X線検査画像を用いたヘリコバクター・ピロリ感染自動診断プログラムの研究開発
・H.pylori未感染胃に発生するラズベリー様腺窩上皮型胃癌の検討
・検診施設における好酸球性食道炎の現状とその特徴について
・NHPH胃炎の内視鏡診断に関する研究

個別研究

・大腸ポリープの検出および鑑別について人工知能技術の開発ならびに臨床応用に関する共同研究
・ヘリコバクター・ピロリ菌除菌症例の胃癌発生に関する前向き調査

早期胃癌研究会

本研究会は、昭和35年に初期癌研究会として発⾜後、昭和39年に早期胃癌研究会と改称し、現在は当協会、運営委員会及びEAファーマ株式会社（平成28年3⽉まではエーザイ株式会社）で共催運営しています。毎回、国内の⼤学、病院から提出される平均5症例のX線、内視鏡、病理検査所⾒について、最先端のすこぶる厳しい討論が行われています。この研究会を通じて、最新の診断技術と理論の応⽤と普及が図られ、胃がんを中⼼とする消化管がんの早期診断法及び治療法は進歩を続けています。

早期胃癌研究会において検討された症例は、編集会議を経て、雑誌「胃と腸」に掲載されます。また、毎号特集する主題が選定され、主題関連論⽂（X線診断、内視鏡診断、病理診断など）が編集委員を中⼼にして執筆、掲載されます。

早期胃癌研究会

研修活動

医師、医療技術者に対し、早期消化器がんを含んだ消化管疾患の診断技術取得を⽬的とした研修会、セミナーなどを開催しています。
また、希望する医師、医療技術者を随時受け⼊れ消化器系がんの診断技術の研修指導も⾏っています。

内視鏡指導施設

当協会は、⽇本消化器内視鏡学会から指導施設として認定されており、希望する医師を随時受け入れ、研修を⾏っています。

放射線技師研修

当協会は、胃X線撮影を担当する放射線技師を対象とする実技研修が⾏える施設であり、研修を希望する放射線技師を受け⼊れ、専⾨研修を⾏っています。

平成消化器懇話会

当協会では、急速に進歩している消化管疾患の診断及び治療に関する最新の知識や情報を提供する場として、地域の医師及び医療従事者の皆様を対象に「平成消化器懇話会」を開催しています。
年2回の開催を予定しており、当HPにて随時開催内容を掲載しております。講演内容にご興味をお持ちの⽅はぜひご参加いただけますようお待ちしております。

過去の開催テーマ