沿革

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財団の歩み

今からおよそ50年以上も前のことです。当時、胃がんのほとんどは不治の病でした。しかし、その頃、「転移のない胃がんを見つけることができれば、患者を救命することはできたはずだ」という信念と情熱を持って、日夜研究を続けた医師たちがおりました。
その医師たちが症例検討会を開催するようになり、それが母体となって「早期胃癌研究会」を設立し、現在まで絶えることなく続いています。この「早期胃癌研究会」は、日本が世界に誇る早期胃がんの「診断と治療」を完成させる上で、大きな役割を果たしました。
私たち早期胃癌検診協会は、この「早期胃癌研究会」の主旨を踏まえ、早期がんの臨床診断と研究を一体化することを目的として、昭和42年に誕生しました。

沿革

昭和42年
(1967年)
東京都から設⽴許可を受けて財団法⼈早期胃癌検診協会として発⾜する。
内藤彌吉が理事⻑に、近藤臺五郎が常任理事・診療所⻑に就任する。
東京都中央区⼋重洲3丁目7番地、八重洲メディカルビル内に中央診療所を開設し、11⽉より診療を開始する。
東京都より保険医療機関として指定を受ける。
昭和43年
(1968年)
学術映画「胃の⾷物輸送機能」を制作し、千葉⼤学医学部、国⽴がんセンターなど関係学術機関へ配布する。
希望する医師に対し、早期胃がん診断技術研修を実施する。
初年度は、25名(⽇本⼈医師17名・外国⼈医師8名)。
昭和44年
(1969年)
海外技術協⼒事業団(OTCA)とのタイアップによる第1回海外医師研修会を実施する。
昭和45年
(1970年)
健康診断実施事業所の担当者、保健師などを対象に第1回保健指導者セミナーを実施する。
テーマは、「消化器疾患の職場健康管理について…概論」。
昭和47年
(1972年)
財団活動の拡大強化のための資金調達を目的に金銭物品などの寄付募集を東京都に申請し、許可される。
財団組織の再編成 5ヵ年計画をスタートする。
昭和49年
(1974年)
外国⼈医師の早期胃癌診断セミナーの⻑年にわたる功績に対し、外務⼤⾂より表彰される。
昭和50年
(1975年)
近藤臺五郎が理事⻑に就任する。
中⼭素平が会⻑に就任する。
⼋重洲メディカルビルから中央区⽇本橋茅場町の⽇経茅場町第2別館に移転する。健康開発りぽーと第1号を発⾏する。
昭和54年
(1979年)
当協会診療放射線技師が中⼼となり、第1回消化器放射線技術研究会を開催する。
テーマ「多⽅向撮影」。
昭和56年
(1981年)
研究年報を編纂し、「研究事業・10年間」を発⾏する。
昭和58年
(1983年)
創⽴15周年を迎え、東京都医師会の協賛により創⽴15周年記念講演会を⽇仏会館ホールにて⾏う。
昭和61年
(1986年)
電⼦内視鏡時代に備え、当協会及び早期胃癌研究会の主⼒メンバーにより第1回テレビエンドスコープ研究会を開催する。
時代の推移により将来の展望として考えられる、センサーの基礎的研究のため、第1回センサー研究会を開催する。
昭和63年
(1988年)
⽩壁彦夫が理事⻑に就任する。
平成元年
(1989年)
菅⾕隆介が会⻑に就任する。
平成2年
(1990年)
池延東男が第39回⽇本消化器集団検診学会 関東甲信越地⽅会会⻑を務め、地⽅会を開催する。
ソビエト連邦視察団(検診状況観察)が⾒学来訪する(Dr.ZADNEPROVSKIIV:⽯炭公社ヘルスセンター所⻑ 他4名)。
中華医学会訪⽇団(許⽂博:中華医学会副会⻑ 他2名)が⾒学来訪する。
和⽥敏信が会⻑に就任する。
平成3年
(1991年)
ソビエト連邦ハバロフスクイルクーツク鉄道病院の医師5名が⾒学来訪する。
⾷道癌臨床病型分類委員会が発⾜され、⽩壁彦夫が顧問となる。
平成5年
(1993年)
「⼤腸X線検査の実際」(ビデオ)を企画、制作し、全国の主な医療機関に配布する。
また、⽶国ペンシルバニア⼤学の研究講演会に提⽰し、⾼い評価を得る。
平成6年
(1994年)
⽩壁彦夫「消化器癌の⼆重造影法の開発と普及」が財団法⼈⾼松宮妃癌研究基⾦平成5年度学術賞を受賞する(共同受賞者 市川平三郎)。
平成7年
(1995年)
市川平三郎が理事⻑に就任する。
平成8年
(1996年)
外国⼈医師早期胃癌診断セミナーの実施実績が評価され、外務⼤⾂表彰を受賞する。
平成10年
(1998年)
市川平三郎「早期胃癌をめぐって」が、⽇本癌学会、第3回⻑与⼜郎賞を受賞する。
平成11年
(1999年)
市川平三郎、ドイツ・レムシャイド市レントゲン博物館⼤講堂において、ドイツ・レントゲン賞を受賞する。
平成12年
(2000年)
佐波正⼀が会⻑に、丸⼭雅⼀が理事⻑に就任する。
平成13年
(2001年)
丸⼭雅⼀が、第55回⽇本⾷道疾患研究会の代表世話⼈を務める。
丸⼭雅⼀が、第39回⽇本消化器集団検診学会⼤会(DDW-Japan2001)の会⻑を務める。
平成14年
(2002年)
⾺場保昌が、第62回⽇本消化器集団検診学会関東甲信越地⽅会の会⻑を務める。
上海第⼆医科⼤学瑞⾦医院と当協会との共催で、「2002上海中⽇早期胃癌学術検討会」を開催。
平成17年
(2005年)
千葉大学医学部付属病院光学医療診療部と当協会で第59回日本食道学会学術集会を共催する。テーマ「食道疾患の診断・治療に対する叡智の伝承」。
平成18年
(2006年)
外国⼈医師のための「第1回上級早期胃癌診断コース」を実施する。
本野盛幸が会⻑に就任する。
⾺場保昌が、第55回⾷道⾊素研究会の代表世話⼈を務める。
主題「⾷道胃粘膜接合部領域に存在する腺癌」。
平成20年
(2008年)
吉田操が理事⻑に就任する。
地域医師会会員を対象とする勉強会として、「平成消化器懇話会」を開始する。
平成21年
(2009年)
情報誌「News Letter」第1版「経⿐内視鏡」を発⾏する。
平成24年
(2012年)
東京都から公益財団法⼈として認定する旨の認定書が交付される。
財団法⼈から公益財団法⼈早期胃癌検診協会へ移⾏する。あわせて中央診療所の名称を「附属茅場町クリニック」に改称する。
平成27年
(2015年)
2015⽇中早期胃⼤腸腫瘍学術検討会を⾏う。
開催地:中国上海市。
吉田操が日本消化器内視鏡学会﨑田賞を受賞する。
平成28年
(2016年)
榊信廣が理事⻑に就任する。
平成29年
(2017年)
設⽴50周年を記念して、50年史を発⾏する。

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